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武蔵野航海記

武蔵野航海記

敗戦後のクリスチャン

何かと忙しくしていてブログを更新できませんでした。

最近気が付いたことがあります。

南原繁   1945年 ~ 1951年
矢内原忠雄 1951年 ~ 1957年

上記は東大の総長ですが、この二人はクリスチャンで内村鑑三・新渡戸稲造の弟子です。

つまり日本は敗戦から12年間、東大のトップにクリスチャンを戴いていました。

この当時の代表的な政治学者で「進歩的文化人」として丸山真男と大塚久雄が上げられますが、どちらも東大の教授でした。

そしてそのうち丸山真男はクリスチャンではないようですが、大塚久雄は内村鑑三の弟子でクリスチャンでした。

大塚久雄は社会学者のマックスウェーバーを研究していたのですが、その一方でマルクス経済学を信奉し、クリスチャンにして共産主義のシンパという矛盾した考えを持っていました。

大塚久雄は「民主主義」の信奉者で日本は民主化が足りないと嘆いていました。

もう一人挙げると、宇佐美毅は宮内庁長官で正田美智子を皇太子妃にしようと奔走しましたが、彼もクリスチャンです。

正田美智子はクリスチャンではないようですが、双葉女学院や聖心女学院でキリスト教の教育を受けています。

上記の事実に最近気が付いたのですが、敗戦後の日本は直接権力にかかわっていないが教育や文化面で宣伝効果の大きい分野に、意図的にクリスチャンを配置しています。

民主主義というのはキリスト教の信仰であり、「人類普遍の原理」ではないのですが、敗戦後の日本はこれらのクリスチャンを使って日本を「民主化」しようと非常に努力した形跡が見られます。

アメリカがこの政策にどの程度関与したかは分かりませんが、事柄から見て積極的に支持(強制?)したことは想像出来ます。

ではこの企画は成功したかといえば、見事に失敗しました。

日本のクリスチャンはカトリックやプロテスタントを全部集めても1%未満で、文字通りコンマ以下の存在ですし、日本が「民主化」したか否かは現状を見れば一目瞭然です。

私が最近気が付いた事実を研究すれば、敗戦後の日本のある部分が良く分かるようになると思います。


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